4月〜9月 

4月~9月までを振返えってみると 

食事は初めの3ヶ月脂はバターのみ少しだけ使いました。肉は鶏肉のささみのみ。ほとんど煮る食事でした。

7・8月頃は何個買ったか分からない位 桃をよく食べていました。

桃が入ってる大きな箱2箱・友達が送ってくれた1箱 毎日2個か1個食べていました。元々主人は桃が大好きでした。

スモモも食べていました。甘いすももより すっぱいすももが美味しいみたいでした。

9月頃は食べ物をよく噛んで一口飲み込むと 美味しくない品と美味しい品がはっきり分かれてきました。抗がん剤の副作用か それとも主人の場合はガンがすでに転移していますから広がり始めたのかも知れません。

豚丼は特にタマネギが美味しいと食べていました。

豚丼と言っても肉はしゃぶしゃぶ用の肉で脂は出来る限り落として作りました。

そして9月の後半からから咳が少し・・・

少し涼しくなったから 風邪かも?        もしかしてとも思いました。

今思えばこの頃から 肺に転移が始まっていたのですね。。。



この前息子の通ってる大学の先生と話しをしました。

息子は現在4年だからてっきり就職すると思っていたのに 

私に「院へ行きたい」と言うと反対されると思い 私より先に私の母親に相談して泣きついて・・・・お婆ちゃんが学費とか出してくれる様に交渉したのです。

ある種の「オレオレ詐欺」ですな。。。。


院に進学は決まっているが まずは卒業できるか?

7月〜8月

6月の終わり頃からTS-1を飲み始めました。

飲み始めて数日経つと3日程だるさと吐き気の日がありましたが 後はのんびり園芸をしたりTVを見たりの毎日でした。

ただ その頃エンディングノートになにやら書いていました。

そして本人が「毎日 暇だから簡単な国家試験を受けてみたい」と言うので私はカルチャーセンターで講座を探して 教室まで毎週日曜日車で送り迎えをしました。

主人は国家試験を受けるのが趣味で この頃はきっと何かに集中したかったのだと思います。


この気力はいったい何なん?

教室には若い人・色々な職業の人達が居て とても楽しそうでした。

8月頃に試験があり とても暑い日でした。

試験会場まで送って行き試験が終わるまで木陰で待ち ただ私は試験が合格 不合格とか言うより この暑さの中体調の事が心配でした。

無事に試験を終え 2つ合格しました。



7月の終わり頃 主人の用事で病院へ私が行ってた時

主人から電話がかかってきて「湿布はどこにある?」

どうしたのかと聞くと 「ベランダに出てたら立ちくらみが起こり倒れて指が痛い」と。

3日前に貧血の薬が無くなったので 毎日一回「薬貰ってきてあげようか? 」   と言っても

「大丈夫」と答えるだけ。

ホントに病院・薬嫌いなんです。

私はその頃主人には「リビングとベランダは10度近く差があるから 特に午後はベランダへ出たらダメ。血圧下がるよ。倒れるよ」と 何回か主人に言っていたのに私が居たら注意されるから 居ない時に出てみたのでしょうね。。。

貧血の薬を貰って 急いで帰って指を見てみると 左手の親指が腫れていました。

その日は時間的にムリだから 次の日病院へ行くとやはり左手の親指の先の方にひびが入ってました。


今日は 午前中仕事でした。

40代の頃は 国立大教育学部の人 特に男の子が何人かやってきて「教員の採用試験を受けようと思うのですが ピアノが弾けず困っている」と言う生徒が多く・・・・

1人は途中であきらめましたが 他の人は採用試験に合格し地方へ帰って行きました。

みんな よく頑張ってくれたと思います。

50代になると私も仕事に対する気力?

体力も頭脳も衰え始め「大人のピアノ」を担当していますが 結構これが楽しくて おじさん達は音楽理論大好きです。。。

退院して 5月〜6月

退院して私のマンションで静養する事になりました。

日毎に手術の傷口も治り 食事も何回かに分けて少しずつ食べれて

主人は「これくらいなら事務程度の仕事ならできそうだ」なんて言っていましたが、やはり胃が無くなるとまれに立ちくらみが起こり 病院で粉薬を貰って飲みました。


あの頃 車の助手席に乗ってる主人が「車が揺れると胃が無いから お腹の中で腸とかが動き縄張り争いしてるみたいだ。吐く事はないけれど気持ちが少し悪い」と言っていました。

それも 日にちが経つと無くなってきた様です。

私は1つ聞いてみました。「胃が無くなると どんな感じ?」

主人は「満腹感がない」と。

去年の5月・6月主人はよく園芸をしていました。

マンションは南と西にベランダがあるから ベランダを好きな様に使って 2人でよく園芸店へ買い物に出かけました。



今日は17歳から付き合いのある友達が遊びに来ていました。

色んな話しをしながら 彼女はハワイアンキルトのクッションを作っていました。

彼女は銀行員と結婚し ほとんど県外転勤でした。

まれにメール・電話はしていましたがこの4月にこちらへ帰ってきました。

今年の5月 10年ぶりに遊びに来た時彼女が

「やっぱり言っておかないと、6年前に乳ガン 4年前に胃ガンの手術をして・・・・・」

話しを聞いてる途中涙がこぼれました。

両方とも自覚症状のない初期に健康診断で見つかったみたいです。

胃は半分になったと言っても 何でも一人前食べれるみたいで

私は「初めから人の倍 胃が大きかったかも?」と。

胃潰瘍の初期の私より 好き嫌いもなく食べれるのです。


初期に見つかってよかった。。。